九十九の作り手 日本各地
日本には古くから、付喪神(つくもかみ)という信仰がある。
長い年月を経て古くなった物に、神や霊魂などが宿るという観念で、
その物の扱い方により、宿る神は善にも悪にも振れるとされてきた。
つまり、人々は物に対してその物以上の尊敬の念があったのだろう。
物自体に意思が生まれるという観念は他にはなく、日本固有のものだ。
その観念は、古来より外から伝えられてきた技術を
独自に築き上げてきた「作り手」から生まれたのではないだろうか?
多くの製品が海外で生産されることを余儀なくされている昨今、
今でも尚、先代を継ぐ彼等、九十九の「意思」とその「意味」を今一度見直してみる。
〜鍛冶職人〜 親子二代での大工鑿(のみ)工房。 「道具は手の延長」を信念に一人ひとりの手に合う道具を製作している。 大工道具以外にも海外から楽器作りの刃物としての評価も高く受注生産いる。 鑿鍛冶田斎 田斎明夫さん 新潟県三条市 http://www.soho-net.ne.jp/~tasai/ Date.2013.11.19
作業は中央の窪みに立ち、切断・火造りなどの磨き前までの工程を効率よくリズミカルに行われる。 鑿鍛冶田斎 田斎明夫さん 新潟県三条市 http://www.soho-net.ne.jp/~tasai Date.2013.11.19
〜清水焼 陶芸師〜 京都の伝統工芸、清水焼。 始まりは平安時代以前に遡るが、平安京の造営に伴い本格的な焼き物がなされるようになる。 この一帯は清水焼団地という地名が付けられ工房も公開されている。 京焼・清水焼 雲楽窯 京都府京都市 http://www.unrakugama.com Date.2013.11.07
京都の伝統工芸、清水焼。 伝統工芸の仕事、職人の仕事と言うのは確かに華やかな事ではなく、根気のいる職だ。 今の時代、修行の中で「続ける」事が一番難しいと話していた。 「継続と人生」 世界は、安全で、平和で、希望に満ち溢れていて、努力すれば出来る、努力すれば必ず夢は叶う。 そんな事は決してない。世界はもっとシビアで危険な中にある。 その中で、継続していく彼等の人生への貪欲さに憧れを思う。 京焼・清水焼 雲楽窯 京都府京都市 http://www.unrakugama.com Date.2013.11.07
大正15年創業の諏訪田製作所はニッパー型SUWADA爪切りで有名である。 爪切りという限られた市場でそれを作り続けるだけではなく、日々進化した爪切りを開発し続けている。 また、工場にはショップとカフェが隣接されており田園風景とのギャップに驚いてしまう。 職人の中で最年長の彼は、ヘッドフォンで音楽を聞き、士気・インスピレーションを高め製作に臨む。 株式会社 諏訪田製作所 新潟県三条市 http://www.suwada.co.jp Date.2013.11.19
ここでは、その職人の意思を皆に伝えるため、工場を開放し誰でも自由に見る事ができる。 ちょうど小学生の団体見学が来ており、作業を見る子供の眼に確かな影響を与えているだろうと感じた。 また、年齢にかかわらず積極的に職人を希望する人を育ていることからも、先を見た物作り、意思を絶やさないという姿勢がよく分かる。 株式会社 諏訪田製作所 新潟県三条市 http://www.suwada.co.jp Date.2013.11.19
〜絞り染職人〜 73歳、京都の伝統工芸である絞り染の工芸士。 これぞクリエイターと痛感させられた人だ。 小さな工房で一人、朝から夕まで作業をし、観光客の絞り染体験、次世代に伝えるための小学校への出張絞り染体験授業、新作の開発。 土日も休む時間がないと言う彼は疲れた様子もなく、その活力に圧倒されてしまう。モノ作りが純粋に好きなんだと感じさせてくれる。 しかも、今日は夜から仲間とテニスクラブにいくそうだ。 京の絞り工房KAWASAKI川崎安造さん 京都府京都市 http://www.geocities.jp/kawasakisibori/ Date.2013.11.06
伝統工芸士による展示会のための新作を日々思案している。 掃除機のホースからヒントを得て、紐を巻き付け染め上げれないだろうかと考えている。 「職人」という言葉は、どこか凝縮された意味を思わせるが、彼にはまた違った意思を感じる。 ちなみにホームページも自分で制作したと言うからすごい。 京の絞り工房KAWASAKI 川崎安造さん 京都府京都市 http://www.geocities.jp/kawasakisibori/ Date.2013.11.06
京の絞り工房KAWASAKI 川崎安造さん 京都府京都市 http://www.geocities.jp/kawasakisibori/ Date.2013.11.06
〜磨き職人〜 ここでは物を作り出すのではなく、物を「磨き輝かせる」事にすべてをおいた職人達。IPODの鏡面磨きでも話題を呼んだ。田園風景の中に立つ小さな工場、そこに6名ほどで作業している。 小林研業 新潟県新潟市 http://www.ginzado.ne.jp/~kenma/ Date.2013.11.19
右が社長の小林一夫さん。 毎週のように取材が入る中でも、終わるとすぐに若い職人と肩を並べて作業をする。 「吹けば飛ぶような磨き屋」と彼はよく言う。 実際そうも感じられるが、彼は常に先を見て行動している。 人のやらないこと、やりたがらないこと、出来ないことに目を向け続けた結果は、職人を目指す若者を惹きつける。 取材中に流れてきたのは大手企業からの「納期はおまかせします」の発注書。ここでしか出来ない。だからお願いしたい。という信頼が伺える。 小林研業 小林一夫さん 新潟県新潟市 http://www.ginzado.ne.jp/~kenma/ Date.2013.11.19
〜鎚起職人〜 鎚起職人は一枚の銅を叩いて作る。 以前、中国雲南省で銅仏具工房でも驚かされた技術だ。 古来大陸から伝わった技術を独自に磨き、湯沸を1枚で形作る技。細かさと繊細さに見蕩れてしまう。 工房内には「コッコッ」と作業の音が心地よく響いている。 株式会社 玉川堂 新潟県燕市 http://www.gyokusendo.com Date.2013.11.19
数十種類の鳥口(鉄棒)と金槌を使い分け成形していく。 若い女性の打ち手もおり、200年の伝統技術は確実に受け継がれている。 株式会社 玉川堂 新潟県燕市 http://www.gyokusendo.com Date.2013.11.19
〜西陣織職人〜 京都の伝統工芸である錦の織物工房。 錦織はあらかじめ染めた糸を3次元に織り込むことにより細かな表現が可能であり、それだけで意味をなす美術品だ。 この製織までに至るには70以上もの工程があり、それぞれに専門の職人がいる。 また、古代の図柄の復元、技術の継承にも力を入れており、受け継ぐ難しさと、「伝統」というモノがいかに次世代にとって重要な事かを考えさせてくれた。 株式会社 龍村光峯 京都府京都市 http://www.koho-nishiki.com Date.2013.11.07
〜箔押師〜 仏具の箔押師。 京都の伝統工芸である京仏具。完成するまでに各職人がおり、ここではそれを見ることが出来る。 京仏具 株式会社 小堀 京都府京都市 http://www.kobori.co.jp Date.2013.11.07
〜漆工職人〜 仏具の漆工職人 どんなものにも塗る事ができる。と、彼は自分の作品を見せてくれた。 もっと見てもらいたい、知ってほしいというのが職人の本音だ。 今後、技術は息子に受け継がれ、若い世代がその技術と物づくりをどう融合させて発表していくか非常に楽しみだ。 京仏具 株式会社 小堀 前田漆工 前田俊治さん 京都府京都市 http://www.kobori.co.jp Date.2013.11.07
仏具仕立て職人 各職人の工程を経て、ここで組み上げられる。 京仏具 株式会社 小堀 京都府京都市 http://www.kobori.co.jp Date.2013.11.07
〜鍛冶職人〜 手作りの玄能・金槌を製造している相豊ハンマー 相豊ハンマー 新潟県三条市 http://www2.ocn.ne.jp/~aitoyo/index.html Date.2014.03.11
鋼を加熱したのち急冷させることで鋼を硬化させる焼入れ工程。 熱せられた鋼の色を見てタイミングを計るため、工場内は照明を落として作業が行われる。 相豊ハンマー 相田優樹男さん 新潟県三条市 http://www2.ocn.ne.jp/~aitoyo/index.html Date.2014.03.11
趣味は夫婦で登山をする事。 お手製のピッケルを持っていくそうだ。 モノ作りは人の生活に密接している。手で作る事で考え、深く知り、自分達の生活を豊かに作る事に繋がっている。 相豊ハンマー 相田優樹男さん 新潟県三条市 http://www2.ocn.ne.jp/~aitoyo/index.html
〜江戸風鈴〜 伝統工芸 江戸風鈴 今では2箇所でしか製造をしていない風鈴工房。音色を決める硝子を薄くするには技術を要し、元々はガラス職人に属する。 篠原まるよし風鈴 篠原正義さん 東京都台東区 http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/ Date.2014.03.03
職人を育てにくい世の中だが、息子さんが跡継ぎを申し出たそうだ。彼は職人の前に親として、 「やらせずに進むより、まずはやれせて自分で考えて欲しい。」と思っている。 情報社会となった今、インターネットで様々な情報が手に入り、あたかもそれを体験したかの様な錯覚に陥ってしまいがちだ。情報に踊ろされず、そこで知識を踏まえた上で自分の眼・身体で見極める事が大切だ。 篠原まるよし風鈴 篠原正義さん 東京都台東区 http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/ Date.2014.03.03
今では住宅事情によりベランダに風鈴を下げる習慣は少なくなってきている。 音色から涼しさを感じるという日本らしさ。 今年の夏は風鈴を掛けて見ようと思う。夏に彼等職人を思い出しながら聞くのが楽しみだ。 同じ物でも作り手を知るだけで価値は変わってきてしまう。 篠原まるよし風鈴 篠原正義さん 東京都台東区 http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/ Date.2014.03.03
〜江戸切子〜 伝統工芸 江戸切子 15歳でこの仕事に就き、今年で75歳の職人。 切子のデザインから製作まで手がけており、昔、素材としてプラスチックが出てきた頃は硝子はもう終わりだと感じたらしい。今では硝子でなくては表現できないものもあると考えている。 瀧澤硝子工芸 瀧澤利夫さん 東京都江東区 http://www.kiriko.co.jp Date.2014.02.26
店先の古風な棚には様々な加工が施された切子が並べられ、西日が射すと美しく光る。 子孫まで残る品を作りたいと話す。 瀧澤硝子工芸 瀧澤利夫さん 東京都江東区 http://www.kiriko.co.jp Date.2014.02.26
〜鍛冶職人〜 切出専門の鍛冶職人 家庭の事情により始めた仕事。 父は何も教えてくれず、技術は見て覚えてきた。 今ではこの仕事に就いて良かったと話す。 自宅にいるより工房で過ごす時間が長く、この場が落ち着くそうだ。 増田切出工場 増田健さん 新潟県三条市 Date.2014.03.11
小中学校で工作の時間を大切にして欲しいと話す。 物作りの面白さはやってみれば分かる。そこから、出来る事、出来ない事の判断、それが創造に繋がっていると思う。 増田切出工場 増田健さん 新潟県三条市 Date.2014.03.11
〜鞄職人〜 革鞄の作り手 革包丁。 元は違う仕事をしていたが雑誌に載っていた手作りの鞄に惚れ込み、30歳でこの世界に入る。 幼少の頃からその仕事一筋ではない自分は、職人ではない。自分より腕の良い人はいる。ただ、革を使って自分を表現したいと語る彼はアーティストなのだと思う。 Fugee 藤井幸弘さん 東京都豊島区 http://www.fugee.jp Date.2014.02.26
手縫いのこだわり。 表からは見えない箇所も丁寧に編む。 縫い目を目立たせるためではなく、クオリティーのための手縫い。 Fugee 藤井幸弘さん 東京都豊島区 http://www.fugee.jp
この工房では教室も開いている。 自分が初めた経緯があるので、教室に来る生徒の気持ちが良く分かるという。 若いクリエイターや、自分の世界を面白く広げたい人が自分の作品に触れ、何かを感じ創造して欲しいと話す。 Fugee 藤井幸弘さん 東京都豊島区 http://www.fugee.jp
〜京友禅 下絵職人〜 下絵と挿友禅の工程をする工房 ここで企画が上がり着物作りがスタートする。すべて分業制で各工房を回り作られる。 下絵(No.16) ↓ 糊置(No.17) ↓ 挿友禅(No.16.5) ↓ 伏糊(No.18 次の引染工程で挿友禅の色が染まらないようにする) ↓ 引染め 染匠市川株式会社 京都府京都市 http://www.sensyou-ichikawa.com Date.2014.08.29
〜京友禅 糊置職人〜 この道50年、72歳の職人。 伺った時、ちょうど舞妓さんの帯を製作していた。 次の挿友禅工程で色が他に移らないようにする為に下絵に沿って糊を引いていく作業。 若い頃は一息で引けた線も今は難しいと笑いながら話してくれた。 糊置工程職人 伊東栄一さん 京都府京都市 染匠市川株式会社 京都府京都市 http://www.sensyou-ichikawa.com Date.2014.01.22
すべての工程を管理し、まとめあげるのが市川昌史さん(左)の仕事。 職人の工房に足を運びコミュニケーションをとりながら作品を形にしていく。 糊置工程職人伊東さん 京都府京都市 染匠市川株式会社 市川昌史さん 京都府京都市 http://www.sensyou-ichikawa.com Date.2014.01.22
〜京友禅 挿友禅職人〜 染匠市川株式会社 京都府京都市 http://www.sensyou-ichikawa.com Date.2014.08.29
〜京友禅 伏糊職人〜 糊置と似た工程だが、こちらは伏糊という工程。 次の引染工程で挿友禅の色が染まらないようにする。 伏糊工程職人 京都府京都市 染匠市川株式会社 京都府京都市 http://www.sensyou-ichikawa.com Date.2014.01.22
糊置、伏糊職人の工房 部屋いっぱいに掛けられた舞妓さんの帯。 染匠市川株式会社 京都府京都市 http://www.sensyou-ichikawa.com Date.2014.01.22
〜京友禅 引染め職人〜 引染め工房 全体に染色を施す作業。 工房内に外の光が差し込み、吊るされた反物を照らす。 田辺染工 田辺光治さん 京都府京都市 Date.2014.01.22
仕事は辛いが、楽しいから続けられると話す。 職人は仕事への誇りや、こだわり、考え方、技術の伝承なども話すが、好きだからするのだと思う。 生き方は顔に出ると言うが、これまで話してきた人は皆、いい顔で話していた。 田辺染工 田辺光治さん 京都府京都市 Date.2014.01.22
引染め工房内の様子 田辺染工 田辺光治さん 京都府京都市 Date.2014.01.22
〜鍛冶職人〜 昔から農業に欠かせない鍬(くわ)を専門にする鍛冶屋 15歳からこの仕事に就き、自分の代で会社は閉めようと思ったが息子さんが跡を継ぐ事になる。 一昔前は農業が盛んに行われており、我武者羅に代々受継いだ技術を磨いてきた。 現社長の相田聡さんはその技術が今の日本にどう貢献できるかと考えている。 株式会社 相田合同工場 相田忠雄さん 新潟県三条市 http://www.kuwaya.com Date.2014.02.19
鍛造工程 近年の震災によりボランティア精神が増えており、その中には農業の復興・支援などもある。ボランティア活動で経験し考える事は、未来の日本にとって重要な事。それは自分自身で人と自然に触れるからだ。その中で若者達は「日本はこのままで大丈夫なのだろうか?」と疑問を抱いているのではないかと四代目相田聡さんは話してくれた。 住む土地の事。食べる野菜の事。自分の子供達へ日本をどう残してあげれるだろうかと。 ボランティア活動からそういう疑問を持った若者の手助けをしたい。 そして彼等が農業を通して自然の保全・環境に関心を持って欲しいと語る。 株式会社 相田合同工場 相田忠雄さん 新潟県三条市 http://www.kuwaya.com Date.2014.02.19
角度の微調整は自分の目で合わせていく。 株式会社 相田合同工場 新潟県三条市 http://www.kuwaya.com Date.2014.02.19
相田忠雄さん(会長)が生まれた頃からこの会社はある。 戦争中は鉄が手に入りにくく経営が難しかった。鍛冶屋仲間で集まってこの合同工場が始まったという。 壁には賞状などと一緒に当時の写真が飾られていた。 株式会社 相田合同工場 相田忠雄さん 新潟県三条市 http://www.kuwaya.com Date.2014.02.19
伝統工芸 京友禅の工房 手書きにこだわる工房には、工芸士を目指す多くの若者が働いている。 伝統工芸を学びたい若者は沢山いるが、その場が少ないのが現実。彼女等にとってここは重要な場所だと思う。 岡山工芸 京都府京都市 http://www.okayama-kougei.com Date.2014.01.24
デザイン画 岡山工芸 京都府京都市 http://www.okayama-kougei.com Date.2014.01.24
細かな模様も、一つ一つ濃淡をつけ立体的に表現する。 岡山工芸 京都府京都市 http://www.okayama-kougei.com Date.2014.01.24
何にでも言えるが、技術と一緒に考え方や精神も受継いで行くと思う。 人それぞれ、日常の生活で「見る」行為が違っているのは確かだ。 着物織りの70歳近い職人さんが、今でも街に出ると若い着物姿の女性を目で追って流行を観察してしまうと言っていたのを思い出す。 岡山工芸 京都府京都市 http://www.okayama-kougei.com Date.2014.01.24
大工道具の鉋(かんな)台を作る木工職人 彼は鉋刃を作る職人を誇らしく話す。 職人と職人の信頼と尊敬のある関係。 物作りにとって大切な事だと思う。 三和木工 久保賢太郎さん 新潟県三条市 http://sanwa.on.omisenomikata.jp Date.2014.02.20
鉋には樫の木が使われる。 樫の木は成長も早く硬さも丁度よい。 昔、埼玉群馬の屋敷では防風林に樫の木が使われ材料がなくなるとそういったところから調達したそうだ。 先人は先の暮らしも見据えて生活していたのだと話してくれた。 三和木工 久保賢太郎さん 新潟県三条市 http://sanwa.on.omisenomikata.jp Date.2014.02.20
手打ちの鉋刃は一つ一つ微妙な凹凸があり、それに合わせて木部を削る。 眼と手の感覚を頼りに何度も確認しながら仕上げていく。 三和木工 久保賢太郎さん 新潟県三条市 http://sanwa.on.omisenomikata.jp Date.2014.02.20
〜桶職人〜 伝統技術の桶職人 祖夫が働いていた50年前は京都に200件あった桶屋も、今では4,5件になってしまったそうだ。 父が育てた職人は彼一人。 受継いだ技術・精神・哲学が無くなるのは忍びないと話す彼は、それを現代にどう残すか。職人として新しい取り組みをしている。 中川木工芸 比良工房 中川周士さん 滋賀県大津市 http://www.grass-garden.com Date.2014.01.25
壁一面の鉋(かんな) 昔はおひつ、風呂桶、たらい、味噌樽など、どの家庭にも「桶」はあったが、時代とともにプラスチックに取って代わられた。 現代の職人は昔と同じようにやっているだけではいけない。よりクリエイティブに動かなければならない。彼は積極的にデザイナーと組んで桶の技術を家具などに応用している。 中川木工芸 比良工房 中川周士さん 滋賀県大津市 http://www.grass-garden.com Date.2014.01.25
新しい取り組みは「ノイズ」を生み、それが刺激となり新たな形を創造していくことが出来る。 図面におこす事もその一つで、合理的な構造を再確認でき、円の桶だけでなく、楕円・四角などの形を桶構造を用い表現する。 中川木工芸 比良工房 中川周士さん 滋賀県大津市 http://www.grass-garden.com Date.2014.01.25
〜墨壺職人〜 大工道具の墨壺を作る職人 ノミを使い全身で彫刻を施していく。 今では日本には、ここ三条の2人だけとなってしまったという。 壺静たまき工房 田巻勇一さん 新潟県三条市 Date.2014.03.12
壁に掛けられた墨壺と彫刻の型紙 墨壺もまた時代の流れとともに使われなくなってきているが、父から受継いだものは残していきたいと語る。 壺静たまき工房 田巻勇一さん 新潟県三条市 Date.2014.03.12
ここで紹介した鑿鍛冶田斎さん(No.1)のノミや、増田切出工場さん(No.14)の切も使用している。 職人が作った道具を使い、職人が道具を造る。こういった繋がりが、「物」に対する考え方の根柢にあると感じる。 壺静たまき工房 田巻勇一さん 新潟県三条市 Date.2014.03.12
墨壺の仕上げと歯車の部分は奥さんが担当する。 慣れない仕事だが、良い仕事だと思い、夫を支えている。全国のクラフトフェアに参加し、そこでの出会いが楽しいと話す。 壺静たまき工房 新潟県三条市 Date.2014.03.12
〜竹細工職人〜 その時の感情が作品に表れる。だから、心を大切にしたい。 その時の欲望が作品に表れる。だから、雑念を無くしたい。 花こころ 小倉智恵美さん 京都府京都市 http://kyotakekago-hanakokoro.tumblr.com Date.2014.06.18
私達が自然から感じ取る優美を意識して創造していく。 花こころ 小倉智恵美さん 京都府京都市 http://kyotakekago-hanakokoro.tumblr.com Date.2014.06.18
そうすることで、自分の作品から皆に安らぎを伝えたいと考えている。 花こころ 小倉智恵美さん 京都府京都市 http://kyotakekago-hanakokoro.tumblr.com Date.2014.06.18
〜和紙職人〜 83歳の澤村さん。 昔からの製法・道具で和紙を作っている。 人間は陽と陰があり、陽の呼吸からは陽が生まれる。 作る時の気分次第で良くも悪くもなってしまうと言う事。 仕事は明るい気持ちでやるのが一番だと話してくれた。 この笑顔によく現れている。 澤村正 美濃和紙工房 岐阜県美濃市 Date.2014.06.24
製作工程「選別」の作業。 太陽に透かせ、細かな混載物を取り除き、重さで紙の薄さを判断し選別する。 この仕事に就き60年。 柔らかな手つきで和紙を日にかざす。 澤村正 美濃和紙工房 岐阜県美濃市 Date.2014.06.24
原料の木皮を煮て柔らかくし、水にさらしながら皮の不要物(根などの黒い部分)を手でちぎっていく「ちり取り」の作業。 この作業が質の良い和紙を作る。 和紙作りは技術ももちろんだが、「ちり取り」工程も「選別」工程も眼で見極める根気のいる作業だ。 澤村正 美濃和紙工房 岐阜県美濃市 Date.2014.06.24
澤村さんに弟子入りした寺田さん。 澤村さんの仕事への考え方と、眼がお弟子さんに受け継がれていく。 二人の間には、まるでおじいちゃんと孫のような空気が流れていた。 澤村正 美濃和紙工房 岐阜県美濃市 Date.2014.06.24
〜御弓師〜 約500年、京弓の製法を代々伝承している柴田さん。 23歳で父に弟子入りし、この道に入る。 職人気質で工房内には緊張感が有り、それだけ微妙な調整を要して形造られる事が分かる。 御弓師 柴田勘十郎 京都府京都市 Date.2014.06.19
昔ながらの製法で製作しているのは現在では殆どなく、そこに憧れ岩手から弟子入りを志願してきた(右)。 親方の作業を見て知る。 御弓師 柴田勘十郎 京都府京都市 Date.2014.06.19
工程で職人の腕が試される「弓打ち」。 表裏の竹と、芯材となる数種の木材を特殊な接着剤により貼り合わせ、麻紐で縛る。 そこに竹クサビを打ちながら弓に反りを出していく。 一つ一つ性格の違う素材を、クサビを打ちながら見極める。 御弓師 柴田勘十郎 京都府京都市 Date.2014.06.19
〜船職人〜 江戸時代から200年続いた造船所。 代々の船大工家系で現在は9代目龍太郎さんから息子さんの龍也さんが受け継いく。 佐野造船所 佐野龍太郎さん 龍也さん 東京都江東区 http://www.sano-shipyard.co.jp Date.2014.06.23
船は20年30年は優に残る。 だからこそ、良い素材、悔いの無い仕事をしている。 自分達が今評価されているのは先代がそうやって来たからであって次に残すためにその精神を伝えたい。 そのうえで、「伝統」にこだわり過ぎず、新しく良いものは取り入れることが大切だと話してくれた。 佐野造船所 佐野龍太郎さん 龍也さん 東京都江東区 http://www.sano-shipyard.co.jp Date.2014.06.23
9代目佐野龍太郎さんの弟、稔さんは仕事の合間に自分の船を作っている。 外装内装から、家具まで手がける。自作の船にお客さんを乗せクルージングに出るという。 職人は仕事を語る顔が生き生きとしいて、毎回素晴らしく思う。 佐野造船所 DOVERチャータークルーズ 佐野稔さん 東京都江東区 http://www.dover-japan.com Date.2014.06.23
〜琴職人〜 お琴を製作している2代目金子政弘さん。 福島県に本体部分は福島県の工房で製作し、ここでは装飾や仕上げの作業を行う。 装飾の素材は象牙を使い、普通は破材となる物も時間を掛けてでも無駄にしない。 かねこ琴三絃楽器店 金子政弘さん http://www.kanekogakki.jp Date.2014.06.25
お琴と一緒に置かれた音響機器。 お琴を含めた弦楽器は広い音域を持っているため、録音するためには高価な機器が必要となる。 若い頃に興味を持った音響知識が、今ではそれも仕事としてやっている。 若い演奏者にも素晴らしい人が沢山おり、そういう人を応援するため良い楽器を探したり、助言なども行っているという。 取材中も金子さんを慕って来られる方も多く、笑いが絶えない空間が広がっていた。 かねこ琴三絃楽器店 金子政弘さん http://www.kanekogakki.jp Date.2014.06.25
〜三味線職人〜 2代目になる三味線職人。 三味線の皮を貼る工程。 父から受継いだ道具を使い体全体で作業する。 向山楽器店 向山正成さん 東京都江戸川区 http://www.mukouyama.jp Date.2014.06.23
四方から少しずつ皮を引っ張り、表皮にある毛穴の伸びを見て張度を調節する。 向山楽器店 向山正成さん 東京都江戸川区 http://www.mukouyama.jp Date.2014.06.23
〜べっ甲細工職人〜 祖父からの家業で3代目になる。 素材となるタイマイ(海亀の一種)は条約により取引ができなくなっているため、田中さんは日本での養殖活動にも力を入れている。 江戸べっ甲田中 田中淳功さん 東京都台東区 http://tanakabekko.jp Date.2014.06.25
コテを熱し、素材を貼り付ける「コテ張り」の工程。 温度は水に漬けた時の音で聴き分ける。 一つ一つ違う模様を魅せる工芸品は作り手の人生のようなもの。 自分も意味ある、価値ある人生を送りたいと思う。 江戸べっ甲田中 田中淳功さん 東京都台東区 http://tanakabekko.jp Date.2014.06.25
〜バイオリン職人〜 若い頃、イタリアでの修行生活での経験が、製作だけでなく考え方、生き方に大きく影響している。 イタリアでは今でも家の一角で作業し、自ら販売するという職人が多い。 400年続いたそのスタイルが素晴らしいのではなく、彼等の「売らなければ」という意気込みが結果的に続いたのだと話してくれた。 大切であり、尊敬する事であり、見習うべきは内側にある。 バイオリン工房クレモナ 岩井孝夫さん 大阪府枚方市 http://www.d1.dion.ne.jp/~luccio/ Date.2014.06.17
webで「私のバイオリン奮闘記」の記事を見つけて、あまりの面白さに突然押しかけてしまいました。 それだけこの記事は面白いです。→http://www.d1.dion.ne.jp/~luccio/violinfuntoki.html バイオリン工房クレモナ 岩井孝夫さん 大阪府枚方市 http://www.d1.dion.ne.jp/~luccio/ Date.2014.06.17
人間は沢山の願望、夢を得ようと頑張っている。 まだ動ける時期にそれを叶えられる環境を作ることが出来て嬉しいと語ってくれた。 バイオリンに留まらず、メガネフレーム、スピーカー、カヌー、家の修繕、家具製作など、様々な物を自作している。 バイオリン工房クレモナ 岩井孝夫さん 大阪府枚方市 http://www.d1.dion.ne.jp/~luccio/ Date.2014.06.17
〜鏡師〜 「せん」で鏡の表面を削る作業 平安時代、中国から伝えられた銅鏡。 和鏡として広く使われ、明治には硝子の発達に伴い減っていった。 先代方が伝えてくれた技術を、今では古代の真土型鋳造法の技能保持者・鏡師としてだけではなく、より広く伝える為に様々なイベント・活動に参加している。 山本合金製作所 山本晃久さん 京都府京都市 Date.2014.09.02
「鏡の修復作業の依頼も多く、何十年も前の鏡を綺麗にし、また何十年と使われていく。そこがこの仕事の魅力だ」と語る。 山本さん(五代目)が使う道具は三代目からの受継いだものである。 同じことなのだ。 彼が語る「後世に残す」という魅力は先代の道具を受継ぐ職人達にとって自然なこと。 彼等の魅力は作る「物」だけではなく、生活すべてなのだと改めて感じる。 山本合金製作所 山本晃久さん 京都府京都市 Date.2014.09.02
砥石・炭を使う磨き作業 「最初から最後まで自分が関わる仕事。全てに関われるからこそ、全ての責任が自分にある。良いも悪いも依頼主のリアクションが見れるのがありがたい。だからこそやり甲斐がありるのだ」と話してくれた。 多くの仕事がお客さんが見えない。 本来の物づくりとは自己満足ではなく、使う人と接することで生まれるのだと感じた。 だからこそ、それが技術の向上に繋がるのではないだろうか。 山本合金製作所 山本晃久さん 京都府京都市 Date.2014.09.02
〜鍛冶職人〜 スプリングハンマーでの鍛造 昔から刃物の町として栄えた大阪・堺の鍛冶屋。 堺では分業製造で行われている。 例えば鍛冶屋としての仕事をし、磨き職人に依頼すると、「こんな下手な鍛冶仕事しやがって」と返される事もあるという。(逆も) そこが分業制の良い所で、お互いが監視しあうことで切磋琢磨し、結果完成度の高い物が生まれる。 水野鍛錬所 水野 淳さん 大阪府堺市 http://www.mizunotanrenjo.jp Date.2014.09.01
ここは代々刀鍛冶をしており、現在で五代目となる。 若い頃は劇団で演劇をしており、まさかこの仕事に就くとは思っても見なかった。 人生何があるかわからないから面白いと話してくれた。 水野鍛錬所 水野 淳さん 大阪府堺市 http://www.mizunotanrenjo.jp Date.2014.09.01
法隆寺の五重塔には4本の鎌が付けられている。 これは怨霊封じや、落雷防止などの意味があるらしい。 300年に1度取り替えられ、今掛けられている鎌は二代目の作品。 三世紀間残る物を託される仕事を受継いでいる。 水野鍛錬所 水野 淳さん 大阪府堺市 http://www.mizunotanrenjo.jp Date.2014.09.01
ここでは、年に一度、日本刀古式鍛錬を一般公開している。 白装束に身を包み鞴(ふいご)を使い赤く焼けた鋼を鍛える。 最も大切な火造りは、その熱との勝負。 水野鍛錬所 水野 淳さん 大阪府堺市 http://www.mizunotanrenjo.jp Date.2014.11.24
何度も熱しては叩くことでリンや硫黄などの不純物を飛ばし、金属組織を強靱にしていく。 水野鍛錬所 水野 淳さん 大阪府堺市 http://www.mizunotanrenjo.jp Date.2014.11.24
この日の為に、共に修行した仲間(和歌山•奈良•東京などから)が集まりこのイベントを開催している。皆で昼飯を囲み休憩時間には近所を散歩。このイベントを通して全国で活躍している仲間との再会と、皆で一つの作業に打ち込む姿が素晴らしく思う。 水野鍛錬所 水野 淳さん 大阪府堺市 http://www.mizunotanrenjo.jp Date.2014.11.24
〜和傘職人〜 子供の頃から父の仕事を見てきた。 当時は各工程を分担して作業しており、弘さんは各職人から仕事を習ったという。 和傘の需要が減った現在では、全工程を一人で熟せる唯一の和傘職人。 松田和傘店 松田 弘さん 石川県金沢市 Date.2014.08.27
父が残した50年前の和紙を使い作る傘。 90歳になる松田さんは、80歳までは全国のデパートで売り歩いていた。 「仕事をしていても何をしていても趣味・好きなことがあることは良い」 全国でお酒を飲み歩いたことを楽しそうに、懐かしそうに話してくれた。 松田和傘店 松田 弘さん 石川県金沢市 Date.2014.08.27
店には小学四年生の子と母親が夏休みの宿題の為に訪れていた。 「雨の日の道を歩く時、昔は往来する傘に注意しながら。今は車に注意しながらあるかなくちゃなぁ」と笑いなが話してくれた。 松田和傘店 松田 弘さん 石川県金沢市 Date.2014.08.27
〜能面師〜 クリエイティブな仕事だが、能面の基本は昔の面を「写す」こと。 自分の「癖」や「個性」を消すことが重要だそうです。 人にとって顔は中心的意味を持ち、面はその突き詰めたもの。 「無心で写す能面師」「形作る為の道具と手」「形作られる面」「屑となる木っ端」。 面を打つこの光景は「能面師」という世界観を表現出来たと思います。 (※面を彫る事を「打つ」といいます) 京都能面工房 能面師 岩井 彩さん 京都府京都市 http://www.noh-mask.net Date.2014.08.29
20歳から能面打ち修行を始め、30代の頃にはニューヨークで展示会を開らいている。 その時代の能面師の作品を、現代の能面師が再現することだけに集中する。 京都能面工房 能面師 岩井 彩さん 京都府京都市 http://www.noh-mask.net Date.2014.08.29
中学の美術の授業で作った彫り物を母が見て、才能があると考え習うことを進められた。 面と向かい合うこの仕事は根気が大切だという。 「自分を消す事の出来た満足の行くものはなかなか出来ないが、そこがおもしろい。そして何より、自分の手で作り上げるのは嬉しい」と話してくれた。 京都能面工房 能面師 岩井 彩さん 京都府京都市 http://www.noh-mask.net Date.2014.08.29
〜杼職人〜 「杼」とは機織りの道具。 使う機、織り方、織物の内容、織る時の手の感覚、癖までも考慮して作る京都西陣に残る最後の杼屋。 81歳の長谷川さんはこの道61年。 子供の頃から父親の仕事を見て覚えた。 「全国からの発注が有り、買って頂いた方からの手紙、「使いやすい」と言ってくれるのが一番の励みになる」 長谷川杼製作所 長谷川 淳一さん 京都府京都市 http://senryogatsuji.com/search/pages/hasegawa.html Date.2014.09.02
妻の富久子さんは杼製作の伝承者として製作に携わっている。 先日までは車もバイクも乗っていた活発な富久子さん。 杼の仕上げ工程を受け持っている。 長谷川杼製作所 長谷川 富久子さん 京都府京都市 http://senryogatsuji.com/search/pages/hasegawa.html Date.2014.09.02
昔、父が作業していた場所に淳一さんが座り、淳一さんが修行していた場所で妻の富久子さんが作業する。 夫の仕事を支えてきただけではなく、楽しい話を織り交ぜながら仕事の話をしてくれた。 伝統工芸という手仕事が今後も残るには、技術の継承ももそうだが、何よりその人の人柄が大切だと思う。 お二人に会いそう感じた。 長谷川杼製作所 長谷川 淳一・富久子さん 京都府京都市 http://senryogatsuji.com/search/pages/hasegawa.html Date.2014.09.02
〜京繍〜 分業制の京友禅、こちらでは帯の刺繍を受け持っています。 障子越しの光が柔らかくさした室内での作業。 京繍師 中野 仁司さん 京都府京都市 Date.2014.08.29
結婚とを期に奥さんもこの仕事に付いたそうだ。 京繍師 中野 仁司さん 京都府京都市 Date.2014.08.29
〜京友禅 仕上げ工程〜 アトリエ・イチカワ 市川 弘幸さん 京都府京都市 Date.2014.08.29
〜茶筅職人〜 茶道において抹茶を点てる道具。 大学卒業後、他職を経て20代後半に家業を継ぐことを決意する。 父である19代目は83歳だが、体調を気遣って仕事を取り上げると怒ってしまうと笑いながら話してくれた。 長年毎日してきた仕事は生活の一部になっている。 「職人」という言葉がよく現れたエピソードだと思う。 和北堂 20代目 谷村丹後(淳)さん 奈良県生駒市 http://nttbj.itp.ne.jp/0743781755/index.html Date.2014.11.28
「面取り」作業。 穂の多くて120本あるそうだ。 1本1本指で跳ね上げ面取りをしていく。 そうする事で先が流線型になり抹茶が混ざりやすくなる。 削り取られる屑はわずか。 彼は平然と言っていたが、手間を相当なものだろう。 だがその作業から生まれる効果は大きい。 どんな細かな事も妥協しない職人の姿勢を感じる。 和北堂 20代目 谷村丹後(淳)さん 奈良県生駒市 http://nttbj.itp.ne.jp/0743781755/index.html Date.2014.11.28
「味削り」作業。 この「味」とは ・抹茶の味わい ・各職人が出す味わい を指す。 そう言われるほど、茶筅の心髄行程となる。 指先で加減を確認しながら、穂を削いでいく。 和北堂 20代目 谷村丹後(淳)さん 奈良県生駒市 http://nttbj.itp.ne.jp/0743781755/index.html Date.2014.11.28
〜時計職人〜 世界の古時計を修理する時計職人。 消費と廃棄を繰り返す社会は、当然時計業界も同じだ。 店を閉めた同業者がいる中、壊れても修理をして永く使えるものだけを扱う。価値を知る人、価値を見出せる人とだけと取引をするというスタイルに転向する。 その自己と他者の観念により、物は付加価値を得る。 彼ら職人はブランドなどの付加価値だけでなく、人の思考による付加価値が大きいと思う。 工房 亞陀 井上 悦朗さん 石川県金沢市 http://takumiada3.daa.jp/Photos/ Date.2014.12.02
中学生の頃から目覚まし時計を直して2000円稼いでいた。 職人は仕事中無口になるが、時計は自分に「お前なんかに直せるか?」と話しかけてくる。 それに応酬するように手を動かしているそうだ。 工房 亞陀 井上 悦朗さん 石川県金沢市 http://takumiada3.daa.jp/Photos/ Date.2014.12.02
〜蝋型鋳造〜 蝋を使用した鋳造をする3代目。 木型は100年以上昔のもので今では作る職人がいないという。 山崎蝋型工芸 山崎 誠一さん 京都府京都市 Date.2014.11.26
木は暖かなイメージ。金属は冷ややかなイメージだが、種類(色)の違う金属を使うことで、そのイメージを変わる。 山崎蝋型工芸 山崎 誠一さん 京都府京都市 Date.2014.11.26
鋳造で作った製品を仕上げる。 製品を自在に操れるよう独特の台座に足で固定する。 中国上海でも展示会用に提供している。 中国や世界には知られていない、素晴らしい職人は沢山いる。この場所でやる上で恥じない仕事を心掛けていると話してくれた。 山崎蝋型工芸 山崎 誠一さん 京都府京都市 Date.2014.11.26
〜蒔絵師〜 漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法である。(wikipediaより) 多くの方が古典的な図柄を認識しがちな蒔絵。 そこに自分の個性を織り交ぜることを大切に考えている坂口さんの描く図柄は、輪島という土地柄もありヤドカリなどの可愛らしいモチーフが印象的。 ブログなどではお子さんとの出来事なども投稿されており、彼の作品からは家族で浜辺を散歩している情景が浮かぶ。 個性的な作品とは、作家の心情や生活、生き方に大きく影響するのだと改めて感じる。 そう考えて客観的に自分の作品(写真)を見直す良い機会になった。 今の自分は作り手をどう見ているのだろう? 蒔絵師masa 坂口 政昭さん 石川県輪島市 http://makieshimasa.com/ Date.2014.12.01
ネズミの毛を使った根朱筆は貴重だそうだ。 今回たくさんのお話をして下さった坂口さん。 「話しながら、自分に興味を持ってくれる人はどういう人なのかを知りたい」と言っていった。 彼の話には引き込む何かがあると感じる。 それが、上手さなのか。私の興味なのか。相性なのか。何故かは分からないが、人を「惹く」空気がを漂わせる。 ここでは表現しきれない、不思議な方。 それを確認するためにもう一度会いに行こうと思う。 今回は写真2割:お話8割。楽しくそれでいてモノ作りとは別の勉強ができ、充実した時間を過ごせた。 蒔絵師masa 坂口 政昭さん 石川県輪島市 http://makieshimasa.com/ Date.2014.12.01
〜算盤職人〜 播州そろばんの若き職人。 分業制となっている算盤製作。彼は地元の職人に弟子入りし組立の工程を熟す。 様々な職を経ての仕事だが、彼の製作へのこだわりはすごい。 「誤差ゼロを目指すことで0.05の誤差に修めることが出来る」 株式会社ダイイチ 算盤職人 宮永 孝信さん 兵庫県小野市 http://daiichi.c-syoku.com Date.2014.11.25
〜算盤職人〜 父は算盤の会社を営んでおり、アジア各地に出向き、製造や算盤の普及に努めている。 「言葉はどうしてるんですか?」と聞くと、 「身振り手振り口ぶりや!」と、頼もしい。 算盤を使う人が少なくなってきた昨今、若い職人が今後も活動していけるような環境にしようと奮闘している。 株式会社ダイイチ 算盤職人 宮永 孝信さん 兵庫県小野市 http://daiichi.c-syoku.com Date.2014.11.25
〜算盤のコマ製作者〜 薄暗い工場にはコマを作る工作機械が動いている。 算盤のコマ製作者 兵庫県小野市 Date.2014.11.25
〜算盤のコマ製作者〜 特注のコマ製作機械 算盤のコマ製作者 兵庫県小野市 Date.2014.11.25
〜算盤の竹ひご製作者〜 算盤の竹ひご製作者 兵庫県小野市 Date.2014.11.25
〜算盤の竹ひご製作者〜 兵庫県小野市 Date.2014.11.25
〜算盤職人〜 宮永さんが弟子入りした算盤職人。 現在でも職人を1人育てており、話している最中も手を止めず作業をしていた。 作業邪魔になる取材を嫌い、まさに「職人」という雰囲気。 彼がいたから今でも残ってるのだと思う。 これまで築いてきた事を孫の世代が魅力を感じる時代になっている。 算盤工房 宮本 一廣さん 兵庫県小野市 Date.2014.11.25
薄暗い工房に1灯の電球が灯った工房。 今回、それぞれの工房を時間の無い中、株式会社ダイイチの宮本英孝(孝信さんの父)さんに案内して頂いた。 技術を伝えようとする宮本一廣さん。 その技術に惚れ込み習得しようとするお弟子さん。 教えられた技術を、算盤職人としての誇りを持ち仕事と向き合う宮永孝信さん。 それぞれの部品を作る職人さん。 そして、皆と一緒に、これから先を考え動いている宮永英孝さん。 車の中で話して下さった事は、私自身も心熱くなる。頑張ろうという気にさせてくれた。 算盤工房 宮本 一廣さん 兵庫県小野市 Date.2014.11.25
〜根付師〜 根付とは江戸時代に煙草入れなどを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。 海外でもコレクターがいるほど評価が高い。 根付師 中川 忠峰さん 三重県伊勢市 Date.2015.01.19
若い頃は大工をやっていた中川さん。 当時はなかなか根付けの技術伝承は難しく、自分で試行錯誤しながら築いたものだそうだ。 根付師 中川 忠峰さん 三重県伊勢市 Date.2015.01.19
一つ作るのに平均1ヶ月かかる。 大小の彫刻刀を用い、実物を忠実に再現する。 その表現は、例えば仕上げのヤスリがけなどでは、表面を光らせる場所とマッドに仕上げる場所と分け、彫りだけでなく質感でもより立体感を出している。 工房の飾り棚には、ご自身の作品の他に、大工時代の墨壺、古いカメラなど中川さんの人生が伺える。 根付師 中川 忠峰さん 三重県伊勢市 Date.2015.01.19
元アナウンサーをやっておられた梶浦さん。 仕事で中川さんのところへ取材に来た際、その技術に惚れて弟子入りしたそうだ。 普段は四日市で活動し、週に何回か中川さんに教わりに通う。 今回工房にお伺いして、中川さんの製品もそうだが、彼自身に惚れ込んだことが感じられた。 根付職人 梶浦 明日香さん 三重県四日市市 http://asukanetsuke.blog.fc2.com/blog-entry-239.html https://www.facebook.com/asuka.netsuke Date.2015.01.19
〜伊勢型紙師〜 着物などの生地を一定の柄や紋様に染色するために使われる型紙。 ここで使われる紙は以前取材した美濃和紙を加工して作られる。(No.26) 作業がし易いよう斜めになった「当て場」という作業台での作業。 奥が師匠の生田さん。手前が弟子の那須さん。 伊勢型紙彫刻 生田 嘉範さん 那須 恵子さん 三重県鈴鹿市 Date.2015.01.19
〜伊勢型紙師〜 21歳からこの仕事をしている生田さんはこの道47年。 突き彫りを得意とする。 写真の型紙は生田さんと那須さんの共同デザインのもの。 生田さんは、より新しいもの、より難しい物に挑戦する。それでいて、自分の作業リズムは絶対に崩さない。 職人でありクリエーターである。 刃先を安定させる手。その小指は長年の作業で癖が付いていた。 伊勢型紙彫刻 生田 嘉範さん 三重県鈴鹿市 Date.2015.01.19
〜伊勢型紙師〜 イラストレーターから転職で伊勢型紙師となる。 仕事後に生田さんの工房へ修行に行く。 多忙な生活だが、なにより辛かったのは、この仕事をどう始めれば良いかわからなかった時。 その頃は型紙師育成等の環境もなく必死に関連会社に通い、そこで出会った社長と生田さんの好意で今の環境でやれているそうだ。 走りたいが、どこへ走ればいいかわからない。その気持が良く分かる。 伊勢型紙彫刻 那須 恵子さん 三重県鈴鹿市 http://www.athome.co.jp/tobira/53/ Date.2015.01.19
〜伊勢型紙師〜 「明日への扉」という番組を見て知った那須さん。 若い型紙師が自分の彫った型紙を初めて染屋さんに染めてもらうという内容。 自分のデザインが初めて形になる瞬間は本当に感動する。それはどの分野のどの年齢の職人でも経験したこと。 はじめの一歩の感動は皆覚えいるんだろうなと感じた。 伊勢型紙彫刻 那須 恵子さん 三重県鈴鹿市 http://www.athome.co.jp/tobira/53/ Date.2015.01.19
〜京漆器〜 京都で代々塗りの仕事をすると共に、漆工芸家として創作活動に取り組んでいる。 漆芸 表悦 漆工芸家 三木 啓樂さん 京都府京都市 http://www.hyoetsu.jp/ Date.2015.01.25
砥ぎの工程 一つのシリーズ作品の成功に安住せず、常に次を模索する。 次を打ち出す事で、前の作品を違った目線で振り返ることができる。 時間を過ごすことは、見る人自身の時代を築き、また変化させる。 自らが求め作る物、周りの人が求める物はその時間(時代)の中で常に移ろい完成された形はない。 そういった創作への思考が代々続く工芸家の謂れなのだろう。 漆芸 表悦 漆工芸家 三木 啓樂さん 京都府京都市 http://www.hyoetsu.jp/ Date.2015.01.25
やはり父の言葉の影響力は大きい。自らの作品制作では、意識して一線を引いている。 大多数の人間は生きていく上で必ず何かからの影響を受けながら個を形成しており、その影響を無意識にでもうけいれることができれば、ある意味容易に個を形成できる。 また他の影響を受けるだけではなく、自身を表現し影響する側に立とうと意識すれば、多大なエネルギーを必要とし容易ではない。 影響を与えることができる人間、与えようとする意志を貫く人間。 それが出来る限られた人間。 アーティストとは魅力的なわけだ。話しながらそんなことを感じていた。 漆芸 表悦 漆工芸家 三木 啓樂さん 京都府京都市 http://www.hyoetsu.jp/ Date.2015.01.25
〜江戸木彫刻師〜 74歳。成田山新勝寺の獅子頭など、現代の江戸木彫を代表する彫刻師の一人。 江戸木彫刻師 北澤 一京さん 東京都葛飾区 Date.2014.12.08
生まれは栃木。 人と違った仕事をしたいという気持ちから、15歳で浅草の木彫師に弟子入り。 この弟子入りする事になった過程が面白い。 栃木を出る→埼玉で道に迷う→道を聞くと「あんな下手なとこは行くな!俺が紹介してやる!」→東京浅草の有名な彫刻師のもとへ。 「人間どこで運命が変わるか分からない」 まさにその通り。 こちらで詳しく紹介されています。 http://www.syokuninkai.com/products/list.php?category_id=54 江戸木彫刻師 北澤 一京さん 東京都葛飾区 Date.2014.12.08
昔は日本家屋には欠かせない木彫も、時代と共に少なくなってきた。 「こういう事をやっている人が未だにいると知らしめてやりたい。」 九十九の作りてシリーズを撮ってきて私自身も思うこと。 時代(人生)の中で酸いも甘いも知って来たであろうモノ作りの職人。 それは眼や手に現れ、有形の物体(作品)へと具現化する技術・能力となる。 江戸木彫刻師 北澤 一京さん 東京都葛飾区 Date.2014.12.08
〜靴職人〜 既成品靴とは違い、その人の足に合ったその人の靴を作るフルハンドメイドシューズメーカー。 ミシンや接着剤が開発される前の時代、職人が一針一針縫うことで仕上げるハンドソーンウェルテッド製法を基本とし製作している。 HIRO YANAGIMACHI 柳町 弘之さん 東京都渋谷区 http://hiroyanagimachi.com/ Date.2014.12.04
靴の修理 革は自分の足型に変形してくれ、基礎の良い品は手を入れることで長く使える。 HIRO YANAGIMACHI 小関 貴一郎さん 東京都渋谷区 http://hiroyanagimachi.com/ Date.2015.01.14
どの分野でも工作機械の発展と共に手法の衰退へと繋がってきた。 柳町さんは手法からなる製品としての強度や精度といったクオリティーに焦点を合わせ、技術と理念を受継ぐと共に、それを伝える事の重要性を提唱する。 HIRO YANAGIMACHI 桒原 薫子さん 東京都渋谷区 http://hiroyanagimachi.com/ Date.2014.12.04
柳町さんの技術と理念を共有する仲間で作られた靴。 オーダーメイド、ビスポークというのは、使い心地など我々消費者(使い手)だけのメリットではない。 それぞれの個性と接すること。職人にとってそれは技術の向上や展開などの閃きを生む事へと繋がる。 ほぼ一方通行の大量生産ではなく、お互いを知り接する事は大きな付加価値を生むのだと感じた。 HIRO YANAGIMACHI 江川 このみさん 東京都渋谷区 http://hiroyanagimachi.com/ Date.2015.01.14
〜絵付師〜 石川県伝統工芸である九谷焼で使われる赤絵細描という技法。 絵付師 種田 真紀さん 京都府京都市 https://www.facebook.com/maki.oida.5 Date.2015.03.05
細く赤い線で描かれる文様が美しい。 学生の頃に一目惚れし、加賀へ行き修行をした。 「日用品」ではなく「工芸品」となった今の時代、職人が自分一人で活動していくには、製作から販売まで一括して行わなければならない。 しかし、それは単純に時間的に厳しいのが現状。 作り手にとって最大の仕事は作ることであり、どう広げていくかという問題には手が出しにくい。 そういった若手の作り手を支援するために立ち上げられたのが種田さんも属する京都職人工房という団体である。 定期的なイベントなどで国内外に伝統工芸を発信している。 作り手等にとっては他工芸技術者との交流は少ないものだが、ここにはその「場」があり、それが作り手にとって新たな作品への意欲と創造へと繋がっている事が素晴らしく思う。 絵付師 種田 真紀さん 京都府京都市 https://www.facebook.com/maki.oida.5 Date.2014.11.26
〜江戸小紋染師〜 元来、武士の礼装である裃に多く使われた小紋。後に庶民の間に広まる事で、デザイン・技術共に進歩していった。 型紙には伊勢型紙(写真No,46)が使われている。 江戸小紋染師 石塚 幸生さん 東京都八王子市 http://tokyokomon.jp/index.html Date.2015.03.10
〜江戸小紋染師〜 機械での生産品を見慣れている消費者。 手仕事で完璧なものを作るのは至難の業。 ある意味、今の時代が一番染めの技術が問われているのかもしれない。 江戸小紋染師 石塚 幸生さん 東京都八王子市 http://tokyokomon.jp/index.html Date.2015.03.10
〜江戸小紋染師〜 四代目になる幸生さん。 午前中に染めを失敗し、洗い流したそうだ。 実はこの日の朝、娘さんが出産のため病院へ行ったのだという。 ここで働く方が「朝からソワソワしてたんですよね。」と話してくれた。 なにか(^^)っとなるエピソード。 夜に無事に初孫さんが産まれ、おじいちゃんになる前の最後の写真となった。 江戸小紋染師 石塚 幸生さん 東京都八王子市 http://tokyokomon.jp/index.html Date.2015.03.10
〜飴細工職人〜 浅草で飴細工職人として活躍している手塚さん。 アメシン 飴細工職人 手塚 新理さん 東京都台東区 http://www.ame-shin.com Date.2015.03.11
〜飴細工職人〜 飴の凝固する短時間で、ハサミのみで造形していく。 アメシン 飴細工職人 手塚 新理さん 東京都台東区 http://www.ame-shin.com Date.2015.03.11
〜飴細工職人〜 造形技術を必要とするが、それは伝えられたものではなく、一から独学で習得したそうだ。 アメシン 飴細工職人 手塚 新理さん 東京都台東区 http://www.ame-shin.com Date.2015.03.11
〜和竿職人〜 和竿で最も重要な「矯め」工程。 火で炙りながら専用の工具で真っ直ぐに調整する。 父親や、地元の職人さん等に仕事を教わり竿師となった山野さん。 海外でも日本の和竿の評価は高く、魅力を伝えるべく活動している。 川口和竿 竿昭作 山野 正幸さん 埼玉県川口市 http://saosyosaku.com Date.2015.03.25
〜和竿職人〜 前記の「矯め」作業で使う「矯め木」は大小様々あり、これも受け継いだ物。 川口和竿 竿昭作 山野 正幸さん 埼玉県川口市 http://saosyosaku.com Date.2015.03.25
〜和竿職人〜 竹内側の節を取り除く工程。 柳葉錐という特集なキリ。 このキリの生産者も高齢になられたそうだ。 川口和竿 竿昭作 山野 正幸さん 埼玉県川口市 http://saosyosaku.com Date.2015.03.25
〜和竿職人〜 川口和竿は埼玉県芝川芝川流域に自生していた布袋竹を用い生産してきた。 工芸品とされているものは身近にある材料を元に生産されてきたが、今では環境が変わり材料の入手が難しくなってきている。 川口和竿 竿昭作 山野 正幸さん 埼玉県川口市 http://saosyosaku.com Date.2015.03.25
〜硝子作家〜 硝子器の成形法の一つ、「コアガラス」という技法で作品を製作している。 メソポタミアで紀元前1600年頃に始まり、その後、吹きガラス技法の発明と共に途絶えたとされている。 硝子作家 小暮 紀一さん 富山県富山市 http://www2.nsknet.or.jp/gure/ Date.2015.05.01
〜硝子作家〜 コア(核)に溶かした硝子で覆い整形除冷する。 吹き硝子とは違う、繊細な立体表現で魅了する。 硝子作家 小暮 紀一さん 富山県富山市 http://www2.nsknet.or.jp/gure/ Date.2015.05.01
〜硝子作家〜 手の仕事は、知識や技術ではなく『芸』である。 硝子作家 小暮 紀一さん 富山県富山市 http://www2.nsknet.or.jp/gure/ Date.2015.05.01
〜漆芸作家〜 重要無形文化財保持者 室瀬和美氏の元で修行し独立。埼玉で作家活動をする。 繊細かつ独創的な作品で多数の賞を受賞している。 漆芸作家 浅井 康宏さん 埼玉県川越市 http://asai-urushi.com Date.2015.04.30
〜漆芸作家〜 凛とした彼の手の動き。 力の入れ方、重心の移動、筆を握る位置。 自身のイメージを手から筆へ、毛先から作品へと伝える。 どのように動かせばより滑らかに、素早く、効率的に動かせるのか? 作り手は経験からそれを知っている。 無駄を省いた動き=「型」が一直線にイメージを伝え具現化される。 彼等の動きを美しく感じるの理にかなっているからなのだろう。 漆芸作家 浅井 康宏さん 埼玉県川越市 http://asai-urushi.com Date.2015.04.30
〜漆芸作家〜 修行とは「筆という道具」、「体という道具」を覚えることであり、根底は己を知るということ。 己を知れば利点と欠点が見えて来る。 修行とは、その欠点を補う事ができるということ。 補うことで利点を増幅させる。 では、「感性」とはどこからやってくるのだろう? 漆芸作家 浅井 康宏さん 埼玉県川越市 http://asai-urushi.com Date.2015.04.30
〜金箔押師〜 金箔押師 藤澤 典史さん 京都府京都市 Date.2015.05.28
〜金箔押師〜 職人が物と向き合う時間。 仕事に入る彼の意識には、既に私の存在は排除され、目は全体を見ながら細部に集中。 独自の律動。 躰、手がそれに合わせ的確に運ばれる。 ファインダー越しに彼の手は既に無い。 速い。 彼の目を追いながら手を予測する。 気付くと彼は筆を置き、「こんなもんですかね^^」と一言。 いつもの彼がいた。 その空気のあまりにも大きな違いに驚かされ、目を奪われた貴重な体験。 金箔押師 藤澤 典史さん 京都府京都市 Date.2015.05.28
〜博多人形師〜 まず。物の価値は、物のクオリティーだけではない。 作品に表れるものは、その人の行動。 佇まい。姿勢。歩き方にも表れる。 その行動は、ものの考え方によって変化する。 生まれてから、何を見てどう感じ、どう考え判断するのか。 作品とは作り手そのもの。今なのである。 物の価値は、物のクオリティーだけではない。 ただ、人は自分の中に無いものには何も感じないのかもしれない。 心懸けせずとも、些細な刺激から一考できる感受性を持ちたい。 ファインダー越しに見る職人の手に包まれた表情。 そんなことを考えながら、人形を初めて綺麗だと感じた。 博多人形師 松尾 吉将さん 福岡県大野城市 http://hakatadollmatsuo.com Date.2015.07.18
〜博多人形師〜 工房は子供の遊び場。 道具、材料は子供の遊び道具。 作り手は子供の遊び相手。 博多人形師 松尾 吉将さん 福岡県大野城市 http://hakatadollmatsuo.com Date.2015.07.18
〜陶芸家〜 陶芸家/クラフトデザイナー 長谷川武雄さん 長崎県諫早市 新サイト↓(製作中) http://www.hasegawa-craft.jp/index.html/ 旧サイト↓ http://userweb.www.fsinet.or.jp/hasegawa-tojiki/ Date.2015.09.05
〜陶芸家〜 『静中動あり、動中静あり』(中国の古典「菜根譚」)能や武道にも通じている思想。これは釉薬に漬ける作業です。使うのは左手。液体の入ったバケツに碗を潜らす。すぐに上げた手は空中で数秒の静止。その数秒は、均一になるよう余分な釉薬を垂らしている。その数秒は、目と耳で判断し思考は次の品へ。 「静中動あり、動中静あり」。 職人の世界にも通じるものがあるのだと感じます。 陶芸家/クラフトデザイナー 長谷川武雄さん 長崎県諫早市 http://www.hasegawa-craft.jp/index.html/ Date.2015.09.05
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 小嶋 俊さん 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 小嶋 俊さん 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 小嶋 諒さん 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28
〜京提灯〜 京提灯 小嶋商店 京都府京都市 http://kojima-shouten.jp Date.2015.05.28